2008年10月19日

「仮面舞踏会」他

最近はすっかり涼しくなりました。
とはいえ、過ごしやすい日々もずっと続くわけではありません。
今年はどこかに紅葉でも観にいこうかな、と思ってるうちに冬になっちゃうんですよね。

さて、今日は渋谷のBUNKAMURAオーチャードホールでコンサートを聴いてきました。
先週、上野の東京文化会館で観劇したオペラのことも併せて感想を書いてみます。

10月11日(土)
東京文化会館
ソフィア国立歌劇場
ベルディ「仮面舞踏会」

いきなり本題から外れますが、この日は中央線が途中で止まってしまうというハプニングに。
開演時刻を若干過ぎてしまいました!
が、ぎりぎりで間に合ったようで、中に入れてもらえました。
まだ運が残っていたようでしたが、少し時間に余裕をもって移動しないといけませんね。
まあ、それができるようなら苦労しませんが(笑)。

イギリスの植民地ボストンが舞台。
総督のリッカルドは聡明で寛大な人物で尊敬を集めていたが、秘書レナートの妻アメリアに恋をする。
ある日リッカルドは、占い師に、最初に握手をした友人に殺されると言われてしまう。
そこに、リッカルド暗殺計画のことを知ったレナートが駆けつけてきて、リッカルドと握手をしてしまう。
リッカルドの忠実な部下であり友人でもあるレナートがそんなことをするはずはないと周囲の人間も安心するが、リッカルドとアメリアが逢引をしていることを知ってしまったレナートはリッカルドを殺す決意をする。
そんなことは知らないリッカルドは、仮面舞踏会にレナートとアメリアを招待する。
この舞踏会でアメリアと最後の逢瀬を楽しみ、レナートとアメリアをイギリスに帰すことでアメリアとの恋を終わらせることを決めていた。
舞踏会でリッカルドとアメリアは出会うが、その現場を目撃したレナートはリッカルドを殺してしまう。
息絶える前に、リッカルドはレナートとアメリアをイギリスに帰すつもりだったと告白し、誰一人罪に問うてはならないと言い残す。
恐ろしい夜だ、という合唱で幕を閉じる・・・。

あらすじだけは読んでおきましたが、「フィガロの結婚」のときのようにDVDを観たりはしませんでした。
多少不安もありましたが、始まったらあっという間の2時間30分でした。
作りが凝り過ぎていないというのもあるのでしょうが、初見でも気楽に楽しめる作品で、悲劇ではありますが、それほど重いものではなく、あまり後に引きずらないラストだったと思います。
リッカルドとの逢引を知ったレナートがアメリアを責め、アメリアがそれに応えるアリアは見事でした。
怪しい雰囲気がたっぷりの女占い師ウルリカ、リッカルドの小姓で明るく軽快なズボン役(女性が男の役を演じる)のオスカルなどの脇役も観ていて楽しかったです。

これを観て感じたのは、オペラというのは思っていたよりもずっと気楽に楽しめる作品なんだということ。
歌と音楽で進められていくので展開がゆっくりで、映画や演劇よりも余裕をもって観ることができます。
安いチケットでいいから、もっとたくさん観てみたいと思いました。
会場できれいなオペラグラスが売っていて、手持ちがなかったのと、さすがに衝動買いするにはためらう値段だったのであんまり見ないようにしていましたが、いつか手に入れたいですね。


10月19日(日)
オーチャードホール
東京フィルハーモニー交響楽団

ドヴォルザーク
「スラブ舞曲集」より
第1集第4曲 ヘ長調
第2集第2曲 ホ短調
第1集第8曲 ト短調

先日の母校のオケに続き、またスラブ舞曲集を聴くことになりました。
第2集第2曲を聴くのはこれで3回目ですが、今回のは今までで一番情感を持たせようとした演奏でした。
ところが、余韻に浸る間もなく、次の第1集第8曲が圧倒的なボリュームで始まって、かなりびっくりしました。
このメリハリが狙いだったんですね。


ドヴォルザーク
チェロ協奏曲 ロ短調

以前ピアノ協奏曲を聴いたときに、ピアノは他の楽器に比べて異質な音だと感じ、ピアノ協奏曲を聴くのは難しいなと思いました。
ところが、それは間違いというか、そもそも協奏曲というのが簡単には理解できないものなんだと認識を改めました。
ソリストが自己を主張しながらもオーケストラとの調和も取るわけですから、単純ではないですよね。
私は、少しソロの方に気を取られ過ぎてしまったかもしれません。
それでも演奏が終わると会場からは大きな拍手。そういえば、雑音もほとんど聞こえず、会場と演奏者が一体となった良い演奏だったと感じました。
アンコールで、童謡の「赤とんぼ」がチェロだけで演奏され、これも素晴らしかったです。
ソリストのルイジ・ピオヴァーノ氏はイタリア人で、日本の童謡を情感豊かに演奏するギャップも面白かったですね。


ショスタコーヴィチ
交響曲第9番 変ホ長調

ラストはショスタコーヴィチ。
20世紀の巨匠、だそうですが、私は聴いたことがありませんでした。
というわけで、どんな曲なのか楽しみにしていましたが・・・。
解説には「冗談のような音楽」と書かれていましたが、たぶん私には何が冗談なのかなんてわからないだろうと思っていました。
ところが演奏が始まってみて驚きました。
何という奇妙な音楽だろうかと。
狐につままれたような感じとでもいうのでしょうか、あんまり素直じゃない作品だと思いました。
崩れていそうで、ぎりぎりのところで微妙なバランスを保っている、という感じでした。
モーツァルトの「音楽の冗談」も奇妙な音楽で、そちらはもう明らかに崩れているのに対して、こちらは崩れそうで崩れないという感じ。
とはいえ、聴衆の中には少し集中力の続かない人も出てきたようで、ちょっと雑音が聞こえてきましたが、仕方ないのかもしれません。
演奏が終わったときも、これで終わりだとはわからず、観客の拍手が始まってもしばらくは動けませんでした。
最近は、最後のフィナーレの部分に入るとなんとなく雰囲気が変わることを感じ取れるようになってきましたが、この曲はさっぱりわかりませんでした。
終わってもわからないくらいでしたから(笑)。

それにしてもショスタコーヴィチというのはなんだか面白いですね。
今回のは特別変わった曲で、他の曲までこんな感じではないようですが、興味を持ちました。
これから少し意識的に、この作曲家の音楽を聴いてみたいと思います。


さて、来週は将棋の社会人リーグに出るので、クラシックはしばしお休み。
来月以降の予定も立てていませんが、今年中にもう少しコンサートに行ってみたいと思っています。
手頃なものがあれば誰かお誘いするかもしれませんが、そのときはどうぞよろしく(笑)。
それと、今日はパリで将棋の竜王戦第1局が行われています。
現在4連覇中の渡辺明竜王に羽生善治4冠が挑戦する7番勝負。
勝った方が初代永世竜王になるということで、注目されています。
羽生4冠は先日の王位戦で深浦康市王位に敗れ、7冠制覇はなくなってしまいましたが、永世竜王がかかり、また圧倒的な第一人者羽生4冠と次代を担う若き天才渡辺竜王とのタイトル戦ということで、先の名人戦と同じくらい注目が集まっています。
時差があるので、終局は今日の深夜になるそうですが、ネット中継では「ウェブ進化論」の著者梅田望夫さんが記事を書いていてなかなかおもしろいので、興味のある方はどうぞ。
http://live.shogi.or.jp/ryuou/
posted by さがみ at 23:25| Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
前日に私もBUNKAMURAに行きました。
TFFのビラを渋谷駅で貰ったので。映画は観なかったけど・・・。
Posted by せ at 2008年10月20日 23:40
>「せ」さん

そういえば、去年は映画祭に行ったのでした。
どうりで、見覚えのある会場だなと(笑)。
Posted by さがみ at 2008年10月21日 22:17
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