2006年08月01日

意外な結果―名人戦移行問題6

今日、日本将棋連盟の臨時棋士総会が行われて、毎日新聞社による
名人戦単独主催案が、採決の結果否決されました。
もうなが〜いこと、この記事を書いていなかったので、
もう忘れている人も多いかと思いますが、5月に行われた棋士総会から
今日まで、実はいろいろと動きがありました。
私も詳細に目を通してきたわけではないので、経緯は簡単に。
5月に行われた棋士総会では、結論は先送りとなり、毎日新聞が
単独主催を希望した場合には、臨時総会で賛否を問うことに
なっていました。7月に入って、毎日新聞から契約金増額の提案が
あり、今回はその条件で毎日新聞による単独主催の是非を採決した
わけです。ちなみにこの増額案は、当初朝日新聞が示した契約金額よりも
若干ながら多いというものでした。
今回、毎日単独主催案が否決され、今後は朝日新聞の単独主催、
もしくは毎日・朝日共催も視野に入れつつ、将棋連盟と朝日新聞との
交渉が始まることになります。

実は、今回の総会の直前になって、羽生善治三冠、森内俊之名人らの
タイトルホルダーが相次いで毎日新聞支持を明言していました。
このほか、渡辺明竜王や、ちらっと見た情報によると佐藤康光棋聖も
毎日新聞支持を明示していたそうなので、いわば、現在の将棋界で
一番強い人たちがそろって毎日新聞支持を明言していたことになります。
また、その他のプロ棋士のブログやそこに書き込まれるコメントを
見ていると圧倒的に毎日支持が多かったのと、結局毎日新聞が譲歩
して理事会との交渉も開始し契約金の増額を示したので、僅差で毎日
になるかと思っていたのですが、結果は逆に僅差で否決となりました。

う〜ん、意外でしたね。
羽生三冠が毎日支持を明言したときには、正直驚きました。
羽生三冠は、将棋の実力は言うに及ばず、ファンの信頼度や
将棋界の外への知名度も群を抜いていましたから、その羽生三冠
による政治的効果をねらっての毎日支持発言は、相当に影響を
及ぼすのではないかと思いました。今回の問題に関して言えば、
眠れる獅子といえる存在だったのです。
しかし結果は否決となり、この発言もある程度結果がわかっていて
なされたものではなかったのか、という推測が流れています。
さもありなん、という感じですね。

私は、将棋界のためには、今回は朝日新聞に移行した方が良いと思って
いるのですが(最善は、朝日・毎日共催案)、しばらくは混乱が続く
だろうと思います。
ネットでは、毎日支持が圧倒的に多かったのですが、それでも
流れを決するには至らなかったようです。この辺も、興味深いところ
ですね。
いずれにしても、今回の結論に至るまでの流れを理解するには、
もう少し様子を見てみたいです。

ただ残念なことは、朝日新聞が名人戦を主催することになると、
現在朝日新聞が行っている「朝日オープン選手権」という棋戦が
なくなってしまうことです。朝日オープンは、プロ棋士の公式な
トーナメントせんですが、アマチュアのトップ10人が出場して、
プロ棋士との対局を行います。私は、名人戦よりもこの朝日オープン
の方が、今後の将棋界には必要だと思っているし、現時点でも
名人戦や竜王戦よりも将棋界に貢献していると思っているのですが…。


posted by さがみ at 23:22| Comment(0) | TrackBack(1) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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